Kritaとは

Kritaはオープンソースで開発されているペイントプログラムだ。十分な機能を備えているものの日本でイマイチ有名でないのはClip Studio Paint(クリスタ)がデファクトスタンダードとなっているからだろう。

かくいう僕もクリスタ(Pro)のヘビーユーザーだったが,普段使いのデスクトップPCをManjaro Linuxにしてからはめっきり使わなくなってしまった。

「せっかくProライセンスに5000円も出したんだからつかわないともったいない」とわざわざWineを利用してまで使う計画を立てていたのだが,Kritaに慣れてからはだいたいのことがKritaで事足りてしまいクリスタは.clipファイルを開く以外の用途で使うことがなくなってしまった。

Kritaはクリスタが強みとする漫画形式にめちゃ弱いという致命的な弱点はあるものの,クリスタの買い切り版が販売終了になったのもあって今からイラストを始めたいという初心者・ライトユーザーにはKritaを強くおすすめしたい。

自分のための備忘録も兼ねて初回セットアップのときにやっている設定を以下に乗せておく。公式のマニュアルがわかりやすく,わからないことがあれば公式のフォーラムで過去のトピックを検索できるし,どうしてもという場合は直接質問もできる。

僕もまだまだわからないことが多いのでもし同じKritaユーザーの方でおすすめの設定などあればぜひTwitterなどで教えてほしい。

ブラシカーソルアイコンを十字形に

設定 > 全般 > カーソル > ブラシカーソルアイコン

ブラシカーソルアイコンを十字形

ズームイン/アウトをなめらかに

設定 > 全般 > ツール > Zoom steps between powers of 2

Zoom steps between powers of 2を5

自動保存の間隔

設定 > 全般 > ファイルの取り扱い > 自動保存を有効化 > 自動保存の間隔

自動保存の間隔を5分

パフォーマンスの設定

メモリの上限変更

設定 > パフォーマンス > メモリ容量 > メモリの上限

メモリの上限を50%に(メモリ容量に余裕がある場合)

CPU

設定 > パフォーマンス > 詳細 > CPUの上限

CPUの上限を最大

レイアウト

レイアウトを自分が使いやすいように再配置する

Kritaのスクリーンショット

サムネイル表示用ソフトウェアの導入(Linuxのみ)

gnome-kra-ora-thumbnailerをインストールする

GNOMEプロジェクトで開発されていて,GNOMEとCinnamonやMATEなどGNOMEフォークのデスクトップ環境なら問題なく動くらしい。GNOMEとKritaは大昔に色々あったらしく,今でも尾を引いているのかサポートは控えめである。

Wacomペンタブレットのボタンを入れ替える(Linux/必要な人のみ)

大多数の人は必要ないうえに長ったらしくなってしまったので,個別の記事にまとめることにした。

XorgでWacomタブレットのペンのボタンを再割当てする

ライセンス情報

Creative Commons License

Kitazawa SakufuによるいつもやってるKritaの設定クリエイティブ・コモンズ [表示 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。